放浪軍師のアプリ開発局

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15年間務めた会社に退社を切り出したら史上稀にみるクソ展開になった(中編)

こんにちは!放浪軍師と申します。今回はみなさんお待ちかね(?)のブラック企業退職エントリーです。が、ごめんなさい!まだまだ続きそうなので中編になります!またも酷い展開かもしれませんが何かの足しにしていただければ幸いです。

注意:この記事は出来事を随時記録していくスタイルを取って執筆しましたので読みにくいかもしれません。

退職エントリー 15年間務めた会社を退社しました

このエントリーは大きいので分割されています。読まれていない方は以下を先にご覧ください。バズりすぎだろうよ…
www.gunshi.info

5/7 連休明け

労働基準監督署にて

長かったGW連休が明けましたので、早速あさイチで労基署を訪問。内容証明で送った書類や、連休中に届いた書留。過去の給与明細や残業代未払いの証拠を持参しました。毎回毎回親切丁寧に対応してくださるのでありがたいです本当に…。内容は連休中にホットラインに問い合わせた分の再確認と、その後の対応についてです。

  • 書類によれば退職届を存在しない日である4/31に受理するとなっている。4月末解雇なのか5/31と書き間違えたのかちょっとあいまいで判断に困る。
  • 就業規則10人以下の場合届け出が義務ではなく、実際届け出はされていない。
  • その為退職金があるという証拠が無い。…が、書留に退職金への言及があるので、これが証拠になる可能性が高い。
  • 残業代未払いの件は決定的な証拠が揃った。
  • 決定的な証拠が出たので会社への調査が確定。担当を2日以内に決める。

書類的な問題で退職が4月末なのかなんなのかがわからないというミラクルが発生。ほんといい加減にせいよという感じです。それにしても掲示板で指摘を受けていましたが就業規則は提出してない事もあるんですね、知らなかったです。お陰で退職金の話が無効化する恐れが出てきたんですが、社長から届いた書留のお陰で退職金が存在する証拠を得る事が出来ました。ありがとう社長!
ま、それはそうとついに労基署の出撃が確定しました。4月のタイムカードと給与明細(残業代0円)により残業代未払いが確定したのが契機となったようです。証拠は大事だね!

年金事務所にて

もし4月末解雇とされた場合、厚生年金や社会保険はどうなるかが不明だった為聞いてみたのですが、そこは年金事務所で聞いてくれとの事だったので向かいました。こちらも親切丁寧に対応して頂いたものの、まだ発生した事例ではない事、そもそも普通ならあり得ない事のようで困惑していました。ごめんなさい。全部社長のせいです。

  • 会社が年金事務所であなたの退職手続きをした場合、その場でその手続きを止める事はできない。
  • 今のところ退職手続きはされていない。
  • 保険証はそのまま使ってもらって問題ない。万が一知らないうちに停止されていたとしても、違法とかにはならない。
  • 子供が産まれた際に会社に提出するべき書類があるので渡しておく。産まれたら即座に会社に送る事。6月以降なら新会社へ提出。
  • 退職手続きがデータ化するまで少しかかるので、5月中旬頃にもう一度問い合わせた方がいい

やはり不当に解雇されてしまった場合は厄介なことになりそうですね…その場合は再度指示を仰ぐことになりそうです。子供が産まれる予定日が5/25なんですよねぇ…うーんこれは厄介!

日本司法支援センター(法テラス)にて

無料で弁護士との相談を受ける事ができる制度があるとの情報を貰ったので行ってみました。
www.houterasu.or.jp
…ですが、予約制であるとの事と、まだ会社員扱いである為、収入制限に引っかかって使えないとの事でした。先に調べておけば良かったぜ…

福岡県弁護士会にて

法テラスは使えませんでしたが、同ビル内に労働相談できるところがあると教えてもらったので向かってみました。
www.fben.jp
こちらは30分間無料で弁護士と相談できるとの事でしたが、予約制だったので翌日に予約をしてその場は終了しました。

5/8 弁護士に相談

福岡県弁護士会にて

予約の時間に出向いて簡単な記入を行った後、担当弁護士と話すことができました。先に箇条書きで必要な情報をまとめておいたので、30分という短い時間でも充分な情報が得られましたね。

  • 資料は申し分ない情報が揃っている。
  • 積立金については労基署は本来なら何も言えないが、返金するとの書面があるので請求可能と思われる。
  • 退職金についても労基署は本来なら何も言えないが、退職金に言及した書面があるので請求可能と思われる。
  • 労基署は決定的な証拠がない限り動かないが、動けば早い。
  • 労基署が積極的に動いているようなので労基署からの指導だけで解決できると思う。今月中には解決するのではないか。
  • 担当が決まったら、何をして欲しいかを箇条書きで明確にしておくとスムーズに行くのでオススメ。
  • 特に退職繰り上げの件は保険や年金などが絡みめんどうなので、最優先問題だと伝えておくと良い。
  • 指導後1か月経っても支払いが無かったりした場合は、労基署に従わないと判断してよい。その場合は再度弁護士に相談する。100%勝てる。
  • 訴訟になった場合は+αで色々請求される事になるので普通なら会社側が回避する。

流石は弁護士と言った感じです。説明はわかりやすいし労基署とはまた違った安心感が得られました。裁判なら100%勝てるんだってさ!やったぜ!でもその頃には新職場で忙しいだろうからなぁ…できれば回避したいという思いもありますが…まぁ先方の出方次第ですかね。

5/9 担当決定

労働基準監督署にて

担当が決まったとの事でまたも労基署へ。日程や何をするのか等の具体的な話をしました。

  • 本日中に5/20に労働基準監督署の調査が入る事を伝える書類を会社に送付する。
  • 残業代や退職金を計算する為の過去2年分のタイムカードや就労規則などの必要書類を全て用意させる
  • それらを持ち帰って計算を行い、問題があれば是正勧告を行う事になる。
  • 退職日については現在あいまいなので、5月末に退職 or 4月末解雇のどちらなのかをはっきりさせて、どちらだとしても正しい手続きを踏ませる。
  • 4月末解雇を止める手段は労基署には無い。ただしその場合は所定の手続きと賃金を払う義務が会社に発生するのでそれは指導する。
  • 積立金に関しては本来は何も言えないが、返すとの書類があるので一応返すように言っておく。
  • 全てが終わるのは6月中旬頃になると思われる。
  • それでも解決しない場合は労働審判や裁判へ移行する事になる。

労基署が入る日が確定しました!労基署からの書類が届いた時の社長の顔が見れないのが残念で仕方ありませんねぇ(・∀・)ニヤニヤ。弁護士には今月中には解決しそうと言われましたが、担当の方が忙しくてそこまでのスピードは無理っぽいです。それでも6月中旬なら充分早いのではないだろうか?
また新しい情報としては、タイムカードや給与明細等の証拠が一部しか無くても、未払いの証拠さえ示せばあとは会社に用意させるから2年分請求できるという事がわかりました。わざわざ2年前までの証拠を全部集めたりせずとも、直近だけで未払いを証明できればそれで良いという事ですが、これはありがたいですね!ちなみに労基署の指示を無視しつづけると最悪逮捕されるらしいので、逆らいまくってくれたらそれはそれで楽しいかもなとか思ってました。流石にないと思うけど!

5/13 書留が届く

書留が会社から届きました

内容証明で送った残業代未払いに関する資料請求の期限に今日を指定していましたが、正直無視されると思ってましたので書類が届いてワクワク驚きました。内容は以下のとおりです。

  • 資料の請求には裁判所の提出命令以外には応じない。
  • 貴殿は5/1以降は社員ではないので保険証を返せ。

まぁどちらも予想できた返答です。請求した資料には就業規則も含まれますがこれを拒否したという意味は大きいかもしれません。また、保険証に関しては返すなと労働条件相談ほっとラインに言われてましたので返す気はありません。でもこれであいまいだった現在の状態が解りましたね。会社は私を解雇してるつもりで確定です。もちろん正当な理由もないし不当解雇です。…ただね?この書類にはもう一項目あったんですよ。これはほんとに驚きました。

  • 突然の退職に職場放棄と多大な損害を受けたので、貴殿と貴殿の就職先に対して損害賠償の請求を検討している。


流石にネタだと思うでしょう?俺もそう思う。…でも事実です。私だけならまだしも(いや、私へだって充分おかしいけど)新しい就職先に損害賠償を請求???どんな名目で???すげー興味ありますが、こんな事に巻き込まれたら新しい就職先もたまったもんじゃないので止めていただきたいですね。と言っても新しい就職先は教えていないのですが…教えてなくて良かったですね~みなさんも注意しましょう。転職先は絶対に教えるな!!!

5/14 書類を労基署に提出

労働基準監督署にて

送られてきたオモシロ書類のお陰でこの記事の執筆も捗った事もあり、ノリノリで労基署へ。担当者がいなかったのでその上司の方と話をして、以下の説明を受けました。

  • 解雇の場合は相応の手続き(解雇予告手当の払い込みなど)が必要だがそれが一切行われていないので解雇は無効である。
  • 4月末任意退職ならありえるが承諾していないのであれば問題はない
  • そのため保険証は返却しなくていいし、そのまま使っていい。
  • この件はかなり悪質である上に子供が産まれるなどの問題があるので、予定していた20日より先に確認するかもしれない。
  • 即日解雇 or 5月末退職の判断は即座にさせ、その結果はすぐに連絡する。解雇を止める事はできないが、正当な理由もなく裁判に持ち込めてしまうので、多分5月末退職にするはず。
  • 損害賠償の件は労基署では介入できない。争うなら民事だが多分脅してるだけなので無視したらいい。

ちょっと重複した部分もありますが、基本的には何もしなくて良い。連絡を待てって事になります。会社から追加でオモシロ書類が届いたりしない限りは…

まとめ

さて、長くなりましたがいよいよ労基署が入る事になりますので今の要点をまとめておきたいと思います。

解雇 or 退職

労基署がはっきりさせてくれます。解雇の場合は社長としても嫌がらせ以外のメリットが何も無いので要求通り5月末退職になるとは思いますが…あの社長なので解雇のデメリットを理解できずに強行してくる可能性がありますね。その場合は嫌がらせの効果は確かに発揮され、保険やら年金やらでものすごくめんどくさい事になります。ただ、正当な理由が一切ない不当解雇となるので裁判行きですね。

未払い残業代

2年分のタイムカードを労基署が回収して計算して、その金額を払うよう会社へ指導が入ります。問題はそれを社長が無視するか否かです。無視した場合は裁判行きが確定します。最初に請求してすっとぼけられた1日1時間残業計算なんかよりも大幅に金額はアップするので社長が渋る可能性もそこそこにあります。無視したら勝ち確定の裁判になりますが、その場合いろんな上乗せボーナスが発生するのでおとなしく払うのが普通です。ま、社長は普通じゃないので無視もありえるかな?

積立金

15年間毎月2000円ずつ意味もなく積み立ててきた社員旅行費です。一度も行かなかったので36万円存在します。これに関しては労基署が介入できないのですっとぼけも可能だったらしいですが、社長から5月に返却するという書類が届いている以上、返却するしかないです。ここですっとぼけだしたら…いや、流石に無い…だろ多分。きっと…うん。

退職金

一番微妙な立場なのがこの退職金です。以前見せてもらった就業規則には15年務めた場合は月給与の1.5倍程度支払われると書いてあり説明を受けましたが、会社が就業規則を提出していない為、就業規則なんてありませんが何か?とすっとぼける可能性が無くはないです。社長から送ってきた書類に退職金についての記載があるので、弁護士曰くこれが証拠にはなるらしいのですが金額が書いていないので…どうなんでしょうね?

自分や新しい就職先への損害賠償請求

来たら盛大に笑う

その他

会社に残った人たちの待遇が気にはなりますね。上記の件もありますが他にも有給が7日しか支給されないとか、有給使うと人によっては5万とかあるらしい皆勤手当てが消滅するのでそもそも使えないとかの問題もあり、その辺の是正は入るんでしょうか?また、あの社長の事なので私が請求した未払い残業代等で発生する損失を、残った人たちのボーナスから差し引く形で補う可能性は十分にあると思っています。というか絶対やると思っています。あれはそういう奴です。実はこういった残った人たちがこうむるであろう理不尽は最初から覚悟していた事でして、多方から「残った人たちも救済できれば良いですね」とのコメントを受けましたが、そこは救われればいいなとは思いますが基本的には考えないようにしています。無慈悲だと思われるかもしれませんが、こっちも家族の生活が懸かっていますので、そこは割り切りました。じゃないと戦えるような状況じゃないんですよね…私は残った人たちを救わない



さて、ついに次回は最終章。決着編となるか???いや、なってくれると嬉しいが果たして…ご期待ください。

※8/1 続きはこちらです。
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