放浪軍師のアプリ開発局

VTuberみたいなアプリケーション夏狂乱など、自由気ままにアプリを開発したりしています。他にもいろいろやってます。尚、このブログはわからないところを頑張って解決するブログであるため、正しい保証がありません。ご注意ください。

退社で大いにもめた俺が、超ブラック企業を辞める時の最短で最善の手順を考察してみた

どうも放浪軍師です。退職騒動から早いもので半年が経過しました。なかなか忙しい毎日を過ごしておりますが私は元気です。

さて今回は最小の手間で超ブラックな企業を辞めるにはどのような手順を踏めばよいのかを、あの経験を踏まえて考察してみようと思います。ま、あのクソ長い三部作を見ずとも、ブラック企業を辞める時に重要な事は何なのかがわかるようなエントリーを残しておいて、ブラックを辞めたい人がすぐ見られるバイブル的な感じになればいいなぁというのが今回の趣旨ですね。なお、その三部作を見てなくて気になるなぁという方は、以下から追ってみてください。超長いので暇な時の方が良いと思いますが、為にはなるんじゃないかと思います。バズっただけあって面白いらしいよ!

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ブラック企業を定義

まず最初に、どんな会社を辞めると想定するかですが、まぁ私が勤めてたところでいいんじゃないかと思います。定義としては以下のようになります。

  • 残業代は一切出ない
  • 有給は一切使えない
  • 就業規則は隠されてて見られない
  • パワハラが尋常じゃない
  • 退職を告げると6か月残れと脅される
  • 退職を告げると内定先に連絡するぞと脅される
  • 退職を告げると賠償金を請求するぞと脅される
  • 退職を告げると退職日を勝手に繰り上げられる(未遂)
  • 退職を告げると懲戒扱いにして退職金を踏み倒す(未遂)
  • 法を守る気が全く無い

書いてて情けなくなりますが、私が辞めたときはこんな感じでした。もし、うちはこれより酷い!という場合は迷わず弁護士に相談してください。

…まぁそこまで行かなくても、上記レベルなら弁護士に行った方が労力的に良いと思いますが、弁護士に頼るというのはやっぱり敷居が高いしこの話も終わっちゃうので、弁護士に頼らず乗り切る場合を想定してみようと思います。なお、ブラックじゃない会社にはこんな辞め方しちゃダメだよ!普通に引継ぎして辞めましょう。

下準備

まず最初に辞める前にやっておくべき事です。
自分は下準備を一切やっていなかったので大いに苦労しましたが、下準備をやっておけばだいぶ楽できてたんじゃないかと思っています。

残る社員の事は見捨てる覚悟をしよう

多分一番大事な事です。 ブラック企業はまぁブラックなので物凄く劣悪な環境で働いていると思うんですが、当然同じ職場で働く仲間も同じような苦労をしているはずです。そうすると自分だけ辞めるのは申し訳ないとか、自分が居なくなると会社が立ち行かなくなって、残った仲間が困るんじゃないかとか色々と考えて、辞められないスパイラルに陥るんですが、大切なのはどう考えても自分です。仲間の事はとりあえず一旦見捨てましょう。別に酷い事はありません。酷いのはあなたではなくブラック企業の経営者です。それにあなたが辞める事で、他の人たちも辞めてもいいんだという事を示すことができます。残る人たちの為にも、ここは一旦辞める事だけに集中しましょう。そうすればほら、敵はあの憎っくき社長だけです。遠慮せずに戦えますね?

不当な契約は無効じゃないか調べる

在籍中に不当な契約書を書かされることがあります。私の場合は退職の6カ月前には申し出る事という書類に強引にサインさせられていました。ですがこれは会社側が立場を利用して強制的に結ばせた契約書で、労働者には一ミリも恩恵がないので無効と判断されるそうです。また、退職後の引き継ぎ期間はどんなに長くとも2ヶ月で、それを越えるのは不当とされた判例があります。同様に同業他社への転職に関してなんらかの規制があったとしても、これまた一方的な契約だった場合は無効です。かならず労働者に恩恵があるような契約(規制する代わりに退職金が増額されているなど)である必要があります。

違法行為の証拠を可能な限り揃える

弁護士に頼らない以上労基署に頼る事になると思いますが、労基署は明確な証拠が無いと動きません。ですが逆に証拠さえあれば動いてくれます。まずは決定的な違法行為の証拠を集めましょう。残業代が不当な状態にあるなら、それを証明できるタイムカードや自分のパソコンのログと、給与明細があればそれでいいと思います。過去2年分までが時効の範囲なのでそのぐらいまで集めておくのがベストだと思いますが、私の場合は過去1か月のタイムカードの写真と給与明細だけ提示したら、それを決定的な証拠として動き出してくれて、社長を呼び出して2年分のタイムカードや明細書を労基署が回収してくれました。まぁ毎回そこまでやってくれるかはわかりませんが、とにかく労基署は動きさえすれば強いので、動かすための明確な証拠だけは必ず押さえるようにしましょう。後は可能なら就業規則のコピーや写真があると安心です。俺は隠されてたけどね!

お金は余裕をもっておく

給与や退職金を唐突に渋る可能性があります。後で取り戻せるとはいえ、一時的に収入が無くなるのは厳しい事もあると思います。結婚している場合は嫁さんの機嫌に不具合も出ます(経験談)。なるべく手持ちのお金には余裕を持っておくと安心ですね。

出来事は全て記録しておく

最終的に裁判までもつれ込んでしまう可能性は無くはありません。その際に詳細の記録があると大いに役に立つそうです。メモでもなんでもいいので記録しておきましょう。

退職届提出時

次に退職届の提出です。辞める場合は会社に退職届をだすなり、口頭で退職の意を示すなりすると思いますが、その時にも準備をしておきましょう。

退職の意思を伝えるときは録音する

必ず録音しておきましょう。いまどきのスマホなら録音や録画機能は備わっているでしょうし、無いならアプリを落としましょう。私の場合は6か月残れと言われたり、内定先教えろ電話すると脅されるなど酷い目にあいましたが、まさかこんな事になるとは思ってなかったので録音していませんでした。もし録音できていればそれだけで脅迫の証拠になりますので、相手に対して圧倒的優位に立てます。相手はブラックの経営者だということを忘れぬよう…。

労基署へ駆け込む

少しでも違法な要求や脅しをされたら、そのまま会社を飛び出して労基署へ向かいましょう。また、奇跡的に辞める交渉がうまく行ったとしても、ブラック相手なんだから翌日は会社を休んで労基署に行って良いと思います。この時点で証拠が揃っているのならば、それだけで勝利が確定します。事情を労基署に話して証拠を提出し、使っていなかった有給を丸ごと使う意思と、退職日の通達、未払いの残業代2年分の請求、退職金の請求を書面で用意して内容証明で送付しましょう。今後電話があったりすると面倒なので、今後は書面でしかやり取りしないという旨を記しておくと良いと思います。未払い残業代は詳細はわからなくてもざっくりでいいので金額を書いて、2週間以内に支払わないなら労基署に相談の上対応すると記載して請求しましょう。金額がどうのよりも、未払い残業代を請求したという事実が重要で、これにより時効を止める効果があります。なお、この時送る書類だけではありませんが、やりとりした書類は全てコピーの上、必ず保管しておきましょう。

有給消化中

折角の長期休暇です。のんびり過ごしましょう。

会社からのアプローチは全て無視。違法なら証拠を押さえておく。

会社から何かしらアプローチがあっても基本無視で良いと思いますが、賠償金を請求するとか、懲戒免職にして退職日を不当に繰り上げるなどの違法な行為があるかもしれません。賠償金はどうせ請求できないし、万が一請求が来ても確実に裁判で勝てるので無視していいですが一応労基署に報告しましょう。懲戒免職にして退職日繰り上げを通達してきた場合は、解雇予告手当の支払い請求と懲戒解雇の理由を書面で送るように内容証明を送って指示してください。どうせ無理ですし、もし本当に解雇してきた場合は、不当解雇なので裁判で確実に勝てます。また、同業他社への転職禁止とかへの同意を求められる可能性もありますが、それも無視で構いません。

未払い残業代の支払い期限が来たら労基署へ

この時点で支払いが無い場合、未払い残業代が不当に支払われなかったことが確定するので、労基署に言えば是正勧告に動き出すことになります。後は労基署の指示に従ってください。

完 全 勝 利

あとは退職日と未払い残業代が支払われるのを待つだけです。私はなんの用意も心構えもしていなかったので大変でしたが、まとめると結構簡単な事がわかりますね。ま、実際はこんなに上手くいくかどうかはわかりませんが、大体行けるんじゃないかと思います。もしなにか心配があれば全て労基署を頼りましょう。ほんと頼りになるので。

まとめ

簡単に見られるようにとか書いておきながら地味に長くなってしまったので、表形式でまとめておきます。なにかあったらこれを見ればいいと思う!

状況 やる事
ブラック企業 辞めましょう
残る社員が心配? 見捨てましょう
気になる契約がある? 不当かどうか調べましょう
違法行為がある? 証拠を押さえましょう
一連の出来事は? 記録を残しましょう
退職を伝える時は? 録音しておきましょう
退職を伝えたら? 労基署に駆け込みましょう
有給の残りは? 全部使いましょう
退職金は? 請求しましょう
未払い残業代は? 詳細金額不明でも請求しましょう
脅されたら? 労基署に報告しましょう
退職日不当繰り上げ? 解雇予告手当と解雇理由を請求しましょう

なお、ここに書いたのはすべて私の経験に基づいているので、実際にはうまくいかないこともあるかと思います。また法律的に誤っているものももしかしたらあるかもしれませんが、その場合の責任は私はとれません。あしからず…