放浪軍師のアプリ開発局

VTuberみたいなアプリケーション夏狂乱など、自由気ままにアプリを開発したりしています。他にもいろいろやってます。尚、このブログはわからないところを頑張って解決するブログであるため、正しい保証がありません。ご注意ください。

15年間務めた会社に退社を切り出したら史上稀にみるクソ展開になった(前編)

こんにちは!放浪軍師と申します。今回は退職エントリーになります。多分数ある退職話の中でも最悪の部類だと思いますが、何かの足し(?)になれば幸いです。

注意:この記事は出来事を随時記録していくスタイルを取って執筆しましたので読みにくいかもしれません。

追記:たくさんの方に読んでいただいたようでありがとうございます。その中で会社名を晒して欲しいという声を多数いただきました。ですが私はこの記事で相手の会社に仕返しをしたいという訳ではなく、今回の実体験を公開する事により、ブラックな企業で苦しむ方々に抜け出す勇気と知恵を持って欲しいだけなので、残念ですが会社名は明かしません。ご理解ください。

退職エントリー 15年間務めた会社を退社しました

いや~ついに辞めちまいましたわ!!人生で初めて会社を辞めちまった事になります。ちなみに何故辞めたかったのかについては、以前記事にした事があるので気になる方はそちらをご覧ください。
www.gunshi.info

技術力が付かない現状への危機感と社長からの常軌を逸脱したパワハラ

上記の記事でも書いたように、技術力が付かない現状に危機感を持っていたというのが大きな理由です。ですがそれに加えて社長(75)のパワハラがますます酷くなった為、転職エージェントに駆け込んで転職活動を強化。そのまま本命の会社で内定を貰ったという流れです。なお、社長からのパワハラの内容ですがTwitterでグチっていたのをそのまま引用します。


はっきり言ってエンジニアにさせて良い仕事ではないと思います。あと最後の奴ですが、そのソフトのファイル名やデータの保存先、バージョンアップの日付などをExcelにリスト化するという作業もありました(白目)。全て社長の指示です。

4/15 内定と退職の相談

内定が出たその日に退職について切り出した

もうとにかく辞めないといけないと思っていたので、4/15の昼前に本命からの内定メールが届いた直後、社長に辞めたいと切り出しました。1か月ぐらいで引継ぎとGW明けの令和への対応をした後に辞めるという感じになるのかな…?と思っていましたが、その後の流れはこうなりました。

軍師「すいません。会社辞めたいのでスケジュールを決めたいんですが」
社長「は!?いきなり何言い出すんだ!!!この忙しい時期に辞めたい!!!???」
軍師「はいすいません。だからスケジュールの調整を…」
社長「じゃあ6か月後だ!!!
軍師「は!!?嫌ですよ!」
社長「前にそういう署名しただろうが!!!」
(確かに無理やり書かされた事があった。だがこれは法律的に無効だと知っていた)
軍師「嫌です。それは無効です」
社長「何言ってる!!!6か月残れ!!!」
軍師「それは法律違反です」
社長「そんなのは関係ない!!!非常識だ!!!もっと社会人として常識を持て!!!」
軍師「…(法律を破る奴に常識を持てと言われて呆れる)」
社長「内定先はどこだ!言え!苦情の電話をかけるからな!!!
軍師「嫌です。滅茶苦茶迷惑じゃないですか!俺の未来を潰す気ですか!?」
社長「いいから言え!6か月は残ってもらうからな!」
軍師「法律違反ですよ!そんなんなら労基署行ってきますがいいですね!?」
社長「行ってこい!!!」

言っておきますがマジでノンフィクションです。こんな糞野郎に15年も仕えた事を後悔しつつ会社を飛び出して、労基署へ向かいました。そして、内定先に連絡をして俺の未来を潰そうとした行為絶対に許さないと心に誓いました。どんな退職相談サイトでも必ず穏便に済ませましょうと書いてありましたが、もうこっからは喧嘩上等なんでもかかってこい!ってなもんです。

労働基準監督署にて

労基署では親切丁寧に対応して頂きました。とりあえず上の事の説明し、そして今まで受けていた以下の理不尽をぶちまけました。

  • 有給休暇が毎年7日しか支給されない
  • しかも有給使うとその月の皆勤手当(2万円)が消えるので基本使えない(母が死んだ時でさえ皆勤手当は消えた)
  • 旅行積立金の名目で毎月2千円取られているが一度も使われたことがなく、15年分の36万円丸々残っている
  • 残業手当は今まで出たことが無い(代わりに僅かな額のインセンティブが残業代名義で貰える)
  • 就業規則は社長が保管していて基本誰も見る事が出来ない(以前辞めるそぶりした時一度だけ見せてもらったことはある)

言っておきますがマジでノンフィクションです(2回目)。なんで今まで辞めなかったん?と言われるかもしれませんが、あの地獄の超氷河期世代である為、拾ってもらった恩があるし社会とはこういう物なんだ。…と、自分に言い聞かせていました。今考えれば完全に洗脳されていただけでしたねぇ…。

その後、担当の人から以下のような説明を受けました

  • 6か月前に退社の申請をしなければならないという書面は無効であるという事
  • 内定先に電話して抗議するという言葉は脅迫であり犯罪行為。警察に駆け込んでも良いレベルだという事
  • 就業規則は必ず社員が見る事ができる場所に置いておかねばならないという事
  • 有給は15年も務めていれば20日は必ず支給され、前年度分も引き継げるから40日残っているはずだという事
  • 有給使用で皆勤手当てが消滅するのは違法だという事
  • すぐに内定先に連絡して入社日を決め、退職届と有給消化申請をその直前日に指定した書類を作成する事
  • 積立旅行費と退職金(就業規則を見せてもらった時に書いてあった)の申請書も作成する事
  • 残業代は2年前まで遡って請求できるので、金額が解らなくても請求する書類を作成した方が良い事
  • 上記書類を簡易書留で送付する事
  • その際コピーを必ず取っておく事
  • 会社にはもう行かなくていいという事

さっそく家に帰って内定先とエージェントを介して連絡を取り、6/1から出社して欲しいとの事だったので有給休暇最終日と退職日を5/31に指定。有給消化はちょっと短くなって31日になりましたがまぁ問題ないです。別にそんなに休みたいわけじゃないし…。残業代請求に関しては証拠が手元には無いけど、まぁ出した方が良いという事で過去2年間毎日1時間残業したという事にして作成しました。正直その倍は残業してはいたんですが今のところ証拠がないので、、、まぁこんなもんかなと。なお、支払期限は給与と同じく4月末(4/26)に指定しました。…で、労基署で言われたようにコピーを取って簡易書留で会社に送付しました。翌日には着くとの事でした。

会社の人に電話

うちの会社は社員が6人しかいません。ちゃんと引継ぎをして辞めるつもりだったのにこんな事になって、一番困るのは残された5人です。悪いのは明らかに社長ではあるのですが、一人一人に電話して今日あった事の説明と謝罪。そして、もしわからない事があれば電話してくれればいつでも教えるという事を話しました。みんな凄く心配してくれていて嬉しい気持ちと、悔しい気持ちでいっぱいになりました…。また改めてみんなには挨拶をしようと思っています。だが社長には容赦はしない。

4/16 書類一式が会社に到着

会社に書類が届いたか確認の電話をした

郵便局のホームページで会社に書類が届いたことを確認後、会社に電話。普段なら絶対にありえないんですが、社長自らが電話に出ました。

社長「はい、〇〇株式会社です」
軍師「軍師です。送付した書類見ましたか?」
社長「はい、はい、はい」
軍師「まぁそういうことになりましたんで、これで終わりですね」
社長「はい、はい、はーい、検討しまーす(ガチャ切り)」

言っておきますがマジで(略)。とりあえずこれで間違いなく書類を確認したことがわかりました。書留な上にこの会話は録音しているので届いていないとか見なかったとかの言い逃れはもうできません。そこまでやる必要があるのかって?平気で法律を破る相手ですからね。もう何も信用しません。しかし社長のあの態度…これはまた色々と問題が起きるだろうと予測し、再度労基署へ向かいました。戦うには情報収集が不可欠ですからね。

労働基準監督署にて

労基署では送付した書類のコピーを持ち込んで、これで問題が無かったかの確認。そして社長の態度からろくでもない事が起きる気がしてならない事を説明して、以下のように教えてもらいました。

  • 書類は基本的にこれで問題ないだろうという事
  • 5/31までの有給申請と退職日は必ず守られるという事(懲戒免職は不可能)
  • 月末に振り込まれるはずの給与と未払い残業代が支払われなかったり不正に少ないなどの場合は、過去2年分の給与明細を労基署に持ってくる事
  • 訴えると言われたり、何か書面にサインを求められたときは考えますと返答して労基署に相談しに来る事
  • 最悪の場合、民事にしたり色々可能であるという事
  • 労基署が会社に乗り込むのは、月末の支払いの有無で変わってくるという事

とりあえず懲戒免職扱いは違法というのは安心しました。何度も確認したので労基署の人は「さすがにそんな事しないと思いますけどねー」と笑ってたけど、俺はあり得ると思っています。また、最後の奴ですが、今回は個人救済扱いなので支払いがあれば労基署が出撃する事は無いらしいです。もし出撃を申請するなら個人救済が後回しになるらしいので、どっちにせよ月末まで待機ですね。

4/19 私物回収

社長がいないタイミングで会社へ

社長がいないタイミングがあるので会社へ行きました。突然会社を飛び出した為、荷物が置きっぱなしだたんですよね。会社の人へ謝りつつ引き継げなかった仕事の簡単な説明を行い、パソコン内にヤバい情報とかが無いかの整理を行いました。で、その間に残業代が払われていない証拠となるファイルを回収しました。上でもちらっと書きましたが、実は残業代という項目が給与明細に存在していて、実際いくらかの金額が付いていたのですが、これは残業代ではなく毎月の成績に応じて支払われるインセンティブでした。だから今回回収したインセンティブ計算用ファイルと過去の明細を照らし合わせれば、残業代の項目が残業代ではなくインセンティブだったということの証拠になるはずです。後は当月分のタイムカードの写真を撮っておきました。ちなみに就業規則と過去のタイムカードに関しては社長が握っているらしく見ることができませんでしたので、とりあえず断念しました。帰りには先輩方が見送ってくれました。ほんと迷惑をかけてしまって申し訳ない…全部社長のせいです

4/26 給与と未払い残業代振り込み指定日

銀行で確認

振り込まれているはずの銀行へ向かい、通帳記帳をしてみました。結果、給与は全額振り込まれていましたが、未払い残業代は一切振り込まれていませんでした。連絡もないので踏み倒す気だと思われます。折角過去2年1時間労働で計算してあげたのに踏み倒すつもりならもう容赦する必要はありません。踏み倒そうとしたことを後悔させてやろうと思います。

資料請求通知書を内容証明で送付

そこで以下サイトを参考に残業代未払いに関する資料請求通知書を作成して内容証明で送付しました。内容証明は文字数などが決まっているので気を付けてください。
未払い残業代請求の、内容証明郵便による通知書【書式・ひな形】 - 労働問題の法律相談は弁護士法人浅野総合法律事務所【労働問題弁護士ガイド】
一部抜粋しますと

本書面をもって、貴社に対して、平成29年5月から平成31年4月分の残業代の全部を請求します。具体的な金額についてはこちらで算出しますので、残業代の算出に必要な資料として、タイムカード、賃金台帳、就業規則、賃金規程等、労働時間及び労働条件が把握できる書面を、本書面到達後7日以内(令和元年5月13日)に、自宅宛てに送付ください。
~略~
上記期間内に、誠実なご対応をいただけない場合には、交渉による解決の余地はないものと判断し、労働基準監督署および弁護士に相談の上、労働審判、訴訟などの法的措置を講じること、予めご承知おきください。

のような感じになっています。資料全部の要求と法的措置を講じる断固とした意志を示してあります。あと、法を知るかとぶった切る社長ですので今後は口頭でのやりとりは危険と判断し、書面にて連絡するようにとの文もあわせて書いています。

4/29 書留が届く

書留が会社から届きました

この時期に書留とは確実に何かあるなとは思ったのですが、ビンゴでした。上述の送付物はまだ届いていないので入れ違えの形で送られてきています。内容は要約すると以下のとおりです。

  • 職場放棄したせいで多大な迷惑をこうむったので退職届の5/31退職は許さない。4/30で受理する(懲戒免職!?5月から無職!)
  • 退職金については弁護士と話し合って決める?(ちょっと表記があいまいだった。引き受ける弁護士いるのか!?)
  • 残業代は払っている。君の勘違いじゃないですか?(それはインセンティブです)
  • 積立金は5月に返す(これだけ妥当)
  • ついでに4月の給与明細も送る(この期に及んで残業代0円)

とりあえずご丁寧にも社印と社長の印鑑まで捺して完璧な証拠を送ってきてくれました。労基署がまずありえないと言っていた懲戒免職が来るとか超ウケる。退職届の日付を勝手に変更して受理とか可能なんですかね!?てか職場放棄って…引継ぎしようとしたのにそれを妨害してこんな事になったのは社長のせいなんですがね!?…でもまぁ上記は全て予想済みでもあり、労基署で先回りして聞いていたのであんまり慌てませんでした。これ労基署に聞いてなかったら焦っただろうねぇ…連休明けるまで労基署行けないし嫌なタイミングで送りつけてきたもんですわ。

請求できる金額がさらに増えそう

懲戒免職ですが、前述のとおり本来ならあり得ないタイミングなので不当解雇になると思われます。色々ググってみましたが、最大で給与の6か月分の慰謝料請求ができるっぽいです。まぁそこまで行かなくとも確実に慰謝料請求案件になりそうです。また悪質過ぎる場合は未払い残業代の時効が本来2年から3年に延びる事もあるらしいので、それも発動するかもしれません。社長はいったいどこまで墓穴を掘り続けるおつもりなんでしょうかね?

今後の計画を立てる

まず5月末に給与が入らないor少ない可能性がありますが、同時に積立金返済はあるみたいなのでそれを給与代わりにして過ごすことになりそうです。また、退職金はかなり怪しいので注意が必要ですね。あと5月から無職扱いであるのならば社会保険がどうなるのかよくわかりません。厚生年金もわからないですね。…どうやらこの不当解雇はかなりめんどくさい事になってきそうです。調べたら解雇理由証明書をまず請求せよとあるけど、今回の場合解雇じゃなくて退職日の繰り上げなんですよね~ありえん(笑)…まぁどちらにせよ連休明けの5/7に労基署に出向くのは確定なのでそこでまた色々と聞きましょう。もう色々と酷すぎるし証拠もあるんでさっさと乗り込んでもらいたいところですが…どうなるんでしょ?
…さて、このまま社長と遊んでいたい気もしますが、5月後半にはうちの第三子が誕生する予定なので、もしかしたらキリの良い所まで進めたら弁護士とかにお願いした方が良いかもしれません。ほんとおもしろいし、わけわからんノウハウが蓄積されつつあるのでこのまま自分でやりたいところなんですけどねぇ!

労働条件相談ほっとライン

連休中なので労基署に相談できないじゃんと思ったら、以下より電話で問い合わせが可能との事でしたので相談してみました。
jsite.mhlw.go.jp
こちらも親切丁寧に教えていただけました。労基署もそうですが思った以上に役に立ちます。

  • 5月末退職届を勝手に4月末退職にするのは不可能である
  • その為5月もあなたはその会社の社員である
  • 社会保険や厚生年金も同様なので何も心配する必要はない
  • 保険証の返却を求められても返してはいけない

なんだかんだで困っていたので助かりました。やっぱり5月末までは社員であるそうです。ちなみに解雇の場合は30日前に通知が必要で、即日解雇するなら30日分の給与を払わなければならず、5日後解雇なら25日分。10日後解雇なら20日分を払う必要があるらしいです。なるほどね~。休日なのに詳しく教えてくれてありがとうございました。

まとめ

なんだか非常に長くなりそうなので、前編としてここまで上げておこうと思います。後半は訴訟編とかになるんでしょうか?ご期待ください。

※5/20 続きはこちらです。
www.gunshi.info